ヤーコン茶とは、南米アンデス地方でとれる芋の一種、ヤーコンを原料として作られた健康茶として糖尿病・肥満・生活習慣病などの方に大人気。 ヤーコン葉と血糖値抑制作用の関係については現在特に注目され、研究が進められている分野です。
ヤーコンの葉や茎で作ったヤーコン茶の中には、インスリン様の作用をする物質が含まれ、すい臓のインスリン分泌細胞の負担を軽減しながら血糖値を下げる、 調整する作用があることが確認されています。 また、血液中の中性脂肪、コレストロール、肝臓中の中性脂肪を低下させ、更には中性脂肪から脂肪酸への分解を抑制する効果が期待され、 その結果として体重増加が抑制されることが期待できるといわれている。
ヤーコン茶の成分
ヤーコン茶の原料であるヤーコンの葉・茎には非常に豊富なミネラル(特にカリウム・カルシウム)と、カテキン・テルペン・フラボノイド配糖体・イヌリンなどの生理活性物質、 ビタミンA、B1、B2、Cなどが含まれています。また、 学会において話題となった血糖値抑制効果の在る新しい成分が含まれており、現在も研究が続けられています。
ヤーコン茶(100g中)の成分表
成分名 | 含有量 | 成分名 | 含有量 | 成分名 | 含有量 |
エネルギー | 314Kcal | たんぱく質 | 16.6g | 脂質 | 0.4g |
炭水化物 | 61.6g | ナトリウム | 180mg | カルシウム | 1200mg |
カリウム | 3600mg | 鉄 | 34mg | 水分 | 8.1g |
灰分 | 13.8g | - | - | - | - |
※上記は一例であり、製品により異なります。
ヤーコン茶の原料であるヤーコンの特徴
ヤーコン茶はフラクトオリゴ糖が豊富!
フラクトオリゴ糖はヤーコンの甘味の主成分で、この糖分は消化酵素には消化されないため、体に直接吸収されず低カロリー。 その上腸内善玉菌を増加させ、整腸作用・免疫力を高める効果がある糖です。オリゴ糖は自然界においては、タマネギ、ゴボウ、蜂蜜などに含まれていますが、 ヤーコンはタマネギやゴボウの2倍以上もオリゴ糖を含有しています。
ヤーコン茶はポリフェノールが豊富!
赤ワインに多く含まれるとして大変話題のポリフェノールですが、抗酸化物質として、栄養学的に強い注目を集めています。 人間の体の老化はすなわち細胞の酸化。抗酸化物質を取り入れることによって若く健康な体を維持することが出来る実はヤーコンにはこのポリフェノールが、 赤ワインよりも多く含まれているのです。ヤーコンを食卓に取り入れれば赤ワインよりも手軽にポリフェノールを摂取できます。
ヤーコン茶は食物繊維が豊富!
ヤーコンのしゃきしゃきの食感からも想像できる通り、食物繊維がいっぱい。フラクトオリゴ糖の効果も相まって、整腸作用が期待できそうですね。
ヤーコン茶はカロリーが低い!
ヤーコンは、見た目はまるでサツマイモ。カロリーが高そうに思われるかもしれませんが、成分はまったく違って、ほとんどが水分・繊維・オリゴ糖。 だからカロリーはサツマイモの50%以下です。同じキク科の根菜ゴボウと比較してもヤーコンのほうが低カロリーです。
ヤーコン茶の効能
ヤーコン茶は利尿効果にすぐれ、肌を美しくすべすべにする美肌効果があるというのが人気の理由でしたが、現在は、薬用としての利用例も報告されています。
また、ヤーコン茶は薬理効果として脂肪の代謝改善作用で動物実験では、少なくとも血液中の中性脂肪、コレステロール、肝臓中の中性脂肪が低下する効能が明らかになっています。 その結果体重の増加を抑制されたというヤーコン効能の報告がありますので、ヤーコン茶はダイエットにも効果があると考えられます。
ヤーコン茶の成分が中性脂肪から脂肪酸への分解を促進する効果を持っていることから、体重の増加が抑制されダイエットに効果があるとされています。 またヤーコン葉・茎の中に血糖値の上昇を抑制する、きわめて強い活性を確認されております。これは、糖尿病や糖尿病予備軍にとって有効だと思われます。
※上記はその効果を保証するものではありません。また、個人差があります。
ヤーコン茶の作り方
ヤーコン茶は市販品を購入することがほとんどでしょうでしょう。以下は、ご自分で作る場合の手順です。
- ヤーコン葉を採ってきたら軽く水洗いし、天日干しにしてカラカラに乾燥させます。
- 乾燥して揉みほぐせばヤーコン茶100% のできあがりですが、雨天・曇りは大気の湿度が高くなるので注意して下さい。
- ヤーコン葉の葉脈はハサミで切っても良いのですが、面倒なのでミキサーで軽くばらしてます。
ヤーコン茶の飲み方
ヤーコン研究会報によると色々なお茶をヤーコン茶に配合し、成人30名のボランティアの協力をえた結果、ヤーコン茶とウーロン茶の組み合わせが最適であることを見出しました。
ヤーコン茶とウーロン茶の混合比は10対4でラットによる試験を行った結果、血糖値上昇抑制作用を示す傾向が認められました。
ヤーコン茶ダイエット
血糖値の高いお方は1日に1,5リットルのヤーコン茶を7~8回に分けて飲みます。 飲む時間帯は起床直後、食事前、入浴の前後、就寝前を目安に、少しずつゆっくり飲みます。
体内の老廃物が汗や尿として排出され、便秘解消や新陳代謝の活性化が期待できます。
結果、血液がサラサラになり、ダイエット効果や便秘解消改善にもつながります。
- ヤーコン葉をスプーン2杯(3g)とウーロン茶(1.2g)をティーパックに入れ、ヤカンに水2リットル入れ煮出します。
- 紅茶ぐらいの濃さになったらヤーコン茶の出来上がりです。残ったヤーコン葉は冷蔵庫に入れて下さい。
- 葉を入れたままにしておくと苦くなってしまいますので、葉を取出して下さい。
ヤーコン茶は温かくても冷やしても美味し区召し上がれます。お好みでどうぞ!
※上記は一例です。市販品の場合は説明書に従ってください。
ヤーコン茶ご利用上の注意
ヤーコン茶は、現在の所特に副作用の例はないようです。