アルゼンチンで生まれたモチノキ科の常緑喬木を原料とするマテ茶。アルゼンチンの人々にとってなくてはならないお茶、それがマテ茶です。
乾燥させた葉と枝が入った容器に沸騰していないお湯を注ぎ、金属のストロー(ボンビージャと呼ばれるストロー。片側に飲み口もう片側に茶葉がストローに入らないよう防ぐフィルターがついている)でいただくのが伝統的な飲み方だそうです。
マテ茶の味わいは、コーヒーと紅茶の間のような味わいだそうです。
マテ茶の効能・効果
マテ茶には、疲労回復、健胃・整腸作用、肥満の防止、冷え性、二日酔いの改善などの効果があるとされています。
マテ茶特有の成分「マテイン」は、カフェインに似たアルカノイドで、その成分はテオプロミンとテオフェリンから成ります。
血管を拡張する作用により、血圧を下げたり、冷え性を治す効果があるとされており、さらに利尿効果もありますので利尿薬として用いられています。
マテインには中枢神経を興奮させる作用もありますが、カフェインのように眠気を妨げるような作用はなく、内臓にも負担をかけない弱いものです。
最近では、マテ茶の栄養成分が花粉症へ優れた効果があるのではないかということで盛んに研究されています。
マテ茶にはビタミン・ミネラル・食物繊維などが豊富に含まれていますので、食前に飲むことで食欲を抑制することができます。これは現代人の悪弊でもある食べすぎによる健康への悪影響(糖尿病・高血圧・高脂血症(脂質異常症)などを予防するという意味でもマテ茶を飲むことは有効でしょう。
※上記はその効果を保証するものではありません。また、個人差があります。
マテ茶のダイエット効果
マテ茶の由来
マテ茶(Mate)は、南米を原産とするイェルバ・マテの葉や小枝を乾燥させた茶葉に、水または湯を注ぎ成分を浸出した飲料で、地域によっては、イェルバ・マテを使わなくても乾燥茶葉に水や湯を注いだ飲料を一般にマテと呼ぶこともあるようです。もともとは、パラグアイのグァニラ族が、活力を与える不思議な木として飲用を始めたことが起源とされています。
マテ茶は「飲むサラダ」と言われる事があるほど、ビタミンやミネラルの含有量が極めて高いのが特徴で、野菜の栽培が困難な南米の一部の地域では重要な栄養摂取源の一つとなっています。
日本茶に緑茶とほうじ茶があるように、マテ茶の茶葉にもグリーン(緑茶)とローストしたものがあります。味わいはグリーンの場合、多少の青臭みと強い苦味を持っており、ローストは焙煎により青臭みが消え香ばしい風味が付加された風合いとなります。ローストした茶葉は水出し用に利用されることが多いようです。


マテ茶の栄養成分
マテ茶には通常のお茶より多くのカルシウム分、鉄分、食物繊維、ビタミンやミネラルの含有量が極めて高いのが特徴で、栄養成分が多く大変健康によい飲み物です
マテ茶の有効成分
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
---|---|---|---|
カルシウム | 296mg | 鉄分 | 30mg |
カリウム | 261mg | ビタミンB1 | 0.5mg |
マグネシウム | 185mg | ビタミンB2 | 0.2mg |
マンガン | 65mg | ビタミンB3 | 0.7mg |
ナトリウム | 60mg | ビタミンC | 0.65mg |
リン | 34mg |
※上記は一例であり、製品により異なります。
マテ茶のカフェイン
マテ茶の副作用
マテ茶の飲み方
マテ茶は手軽なティーバッグやインスタントの粉末の市販品を使用するとよいでしょう。その場合は、パッケージの説明書きに従い入れていただければ良いでしょう。
急須で入れる場合は、適量のマテ茶をいれ、熱湯150ccを注ぎ1分前後蒸らしてからお召し上がり下さい。
マテ茶の味はさっぱりとしていて、色も日本茶と似ているので、日本人にも飲みやすいお茶ではないでしょうか。また、紅茶のように砂糖やミルク、レモン、ハチミツ、リキュールなどを入れると飲みやすくもなりますし、飽きずに飲み続けることもできるでしょう。
※上記は一例です。市販品の場合は説明書に従ってください。