伊豆や小笠原などの暖かい地域で自生するセリ科の多年草「明日葉」を使ったお茶です。明日葉とはおもしろい名前ですが、今日摘んでも明日には芽が出ているといわれるほど強い生命力を持っているところからこの名前がつけられたようです。
生命力が強いとはいっても、寒さには弱い面があり、冬でも比較的暖かな場所で自生しています。伊豆や八丈島が生産地というのもうなずけます。
夏から秋にかけて明日葉がつける白い花は、形が天使のリングによく似ていることから、エンジェル(天使)を意味する「アンゼリカ」というロマンティックな学名がつけられています。
あした葉の特徴
明日葉には豊富な栄養が含まれているのはもちろんですが、その他にも血液を浄化する有機ゲルマニウムをはじめ、カルシウム・カリウム・鉄分といったミネラル類や食物繊維、ビタミン類がバランスよく豊富に含まれていることから、「不老長寿の薬」として昔から珍重されてきました。
不老長寿の薬とされてきた明日葉は様々な特徴を持っています。以下に、その主な特徴を示します。
- 有機ゲルマニウムが血液を浄化し、ガン予防などに作用
- ビタミン12(赤いビタミン)やミネラル(特に鉄分)を豊富に含む
- カルコンには抗酸化作用や抗菌作用がある
- 血圧を下げる、新陳代謝促進、認知症予防などに作用
- カフェインを含まないので子供や妊婦さんでも安心
あした葉茶の効能
明日葉茶には、ガン予防、高血圧予防、老化防止、貧血改善、認知症防止、便秘解消 美肌作用、などに効果があるといわれています。
あした葉茶と糖尿病
明日葉茶には「カルコン」という成分が含まれていますが、このカルコンは糖尿病に対して効果があるといわれています。カルコンの働きは、糖尿病の原因であるインスリンの働きとほぼ同じなので血糖値の抑制に効果があるといわれているようです。
血糖値の値がちょっと高めだけど薬を飲むほどではない、だけど放っておくのも何だか心配などといった方にはうってつけかもしれません。
あした葉茶とセルライト
明日葉に含まれる成分であるカルコンには、こびりついて落ちにくくなった脂肪の塊(セルライト)に毛細血管を増生させる作用があります。その結果、末梢血管拡張作用が起こり、血液やリンパの流れをよくするため、余分な水分や老廃物をスムーズに流しだすといわれています。
セルライト
セルライトは、血行不良(冷え)や代謝不良(むくみ)などにより、排泄されなかった余分な水分や老廃物が皮下脂肪に付着してできた脂肪の塊で、この脂肪の塊は運動や食事制限しても解消することができない厄介ものです。下半身太りを招き、放っておくと年を重ねるごとにどんどん太くなっていきます。
あした葉茶と利尿作用
明日葉茶はノンカフェインなので、カフェインによる利尿作用は期待できませんが、含有成分のカルコンによる血流改善や、水分代謝をよくする作用があるカリウムによって利尿作用が得られるといわれています。
あした葉茶と便秘
明日葉の血流を改善する働きが、腸の血行を促し活動を活発にすることで便秘を解消してくれるといわれています。明日葉茶を飲むだけですので手間もかからないので、便秘で悩まれている方は一度お試しになってはいかがでしょう。
あした葉茶の飲み方
市販品の明日葉茶を購入された場合は、そのパッケージなどに記載されている方法で飲めばよいのですが、目の前に明日葉茶がある場合どうやって入れればよいのか、一般的な明日葉茶の入れ方を示します。特に難しいものではありません。
- 水1リットルに大さじ1~2杯の明日葉茶をいれて沸騰するまで沸かします。
- 沸騰したらとろ火で約5~6分間煮詰めます。
- 明日葉茶の出来上がりです。
- 急須などでいただく場合は大さじ1杯くらいを入れて、熱湯を注いでいただきます。
あしたば茶は、その濃度によって香味が違うので、いろいろと試してお好みの濃度でお作りください。
あした葉茶ご利用上の注意
あくが強いため、人によってはじんましんを起こす場合があるようです。